私が歌うわけ

小旅行

相方と急いで電車に乗る。旅行に出るのだ。荷物をかかえて駅を急ぐ。 
電車は特急で切符を用意する余裕もなく飛び乗ったものだから、車内で精算をすることにする。僕の財布には2000円しかなく、料金には足りない。 
相方に貸しておいてと頼むことにする。 
二人いた女性のパーサーは、お金を受け取ると、確かめチケットを渡す。 
僕はチケットを貰い、席に倒れるようにして座り込む。荷物が重い。 
間一髪だった。車窓には冬の空気が流れていくのが見える。 

ぐらぐらしている歯が1本、ぽろっと抜けてしまった。 
歯の表面は、すり切れて痛々しい。 
連鎖的にボロボロと取れて、僕の歯は前歯の数本を除いて抜けてしまう。 
この歳から入れ歯はどうかなと、歯茎の目立つ口の中を鏡で覗きながら思う。 

僕はそこまで行くのに、あたたかい風船に抱きついてゆらゆらと飛んでいく。 
不安定ながらも方向の操作は可能で、高台の公園から並ぶ冬の木々の間を縫って飛んで行く。 
足下には公園の中にある池が見えたり、散歩する人たちが見える。ふわりふわりとした感覚が、風船のやわらかさと相まって何とも言えない。 
そのうち、川と遊歩道が見えてくる。対岸はずっと深い森になっていて、こちら側には整備された遊歩道がのびている。 
着地してしばらく歩くと、脇から歩道の砂利道に水が流れている。支流からの流れのようだった。流れの先に本流よりも細い川の流れが見える。僕は砂利道をぴちゃぴちゃ言わせながら歩いていくと、友人が追いかけてくる。

かがくとわたし

SANY0044

わたしは神ではないから、科学を装って相手に触れる。

でも科学は、わたしを色に染めるから、わたしは”ホントウ”を知らない。

まわりはわたしが”ホントウ”をもっていると思うから、わたしにそれを出せと言う。

でも科学は”ホントウ”をわたしに与えないから、わたしは「うそつき」とよばれる。

ほんとうはみんなが一人ひとり持っているのに、わたしは「わたしのホントウ」を持っているだけなのに。

なべを洗いながら考えた

山で迷うのは、力がないや技術がないからではない。
自分自身の思う力と実際の力に差があるときに迷うのだ。

そして多くの場合、迷いはじめている人は自分が迷っていることに気がつかないものだ。
その点、すでに迷っていることを知ることは、そこから抜け出すチャンスでもある。

ことばと

僕は、言葉が通じない。
正しく言えば、通じないと感じる。

しゃべれないのではない。表せないのでもない。
書き記せないのでもない。
聞こえていないのでもない。見えていないのでもない。
読めないのでもない

通じない。通じないと感じる。
とても疲れる。

相手が理解していないのでもない。
理解できる力はちゃんとある。
でも、通じない。

相手を理解してないのかと思う。
だから、たくさんのことばを使う。
でも、通じない。

なんで通じないのかと思う。
僕の思っていることが、考えていることが理解されない。
表現の仕方が悪かったのかもしれない
ことばが足りなかったのかもしれない

黙ってしまえば、いいのかもしれない
伝えなければ、それでいいのかもしれない
諦めてしまえば、いいのかもしれない

読書記（11月後半）

半落ち

スウェーデン館の謎

十角館の殺人

水車館の殺人

人形館の殺人

でました！Get a Mac!

でました、Appleの新しいCM。

Appleえらい！ラーメンズ使ったのもなお偉い！
Appleの雰囲気もあってるし、二人の芸風にもあってるし、すばらしい。

アメリカのGet a Macキャンペーンは、ずいぶん前から始まっていて、下のリンク先を見てもらえばわかる通り、かなりのレパートリがそろっている。NetworkとかRestartingとか、ユーモアに富んだCMは、Appleらしい広告だと思う。

日本のMacとPCはどうも日本独自のもののようで、似たような筋書きもあるけれど、Work & Homeがやや近いかも。

○　米国版のGet a Mac

ウイルス

Virus

iLife　

iLife

○　日本版のGet a Mac

Macとパソコン　ウイルス　iLife

ちなみにぼくがラーメンズで大好きなのはこれ↓

ラーメンズ　バニーボーイ

というわけで、日本でも始まりましたGet a Macキャンペーン、この際みんなマックにしようぜ。

読書記 11月前半

森博嗣「四季」愛蔵版BOXセット

四季　春・夏

推理小説じゃない。
たぶんいろんなシリーズの「ハブ（Hub）」の役割をするストーリーだから、「世界観」の好きな人は好むのかもしれない。
申し訳程度にトリックっぽいネタが小出し（特に夏）にされるけれど、僕はちっとも面白さを感じられなかったし、春に至っては後出しだし。

ブラジル蝶の謎

ブラジル蝶の謎

有栖川 有栖シリーズの短編集。
こちらはきちんと推理小説。小粒ではあるが読ませるものが比較的多い。
傑出してこれは面白いと言うものはなかった気がするけれど、「人喰いの滝」なんかはちょっと無理があるようにも思える。
短編のためなのか、毎回毎回火村教授の説明を聞くのはいささかうんざりだけれど、常套句ととらえて我慢。

亡国のイージス　上

亡国のイージス　下

和製ダイハードのつもり？
上巻の宮津艦長の独白で「これってネタバレじゃね」と思ったり。ダイス許さじって言っておきながら、協力するって言ってみたり。ヒラメ作戦後のヨンファや宮津たちの行動も意味不明だし、作者はきっとストーリー展開に行き詰まったなーと思ったり。

テレビで映画版を見てしまったので、展開が読めて少々幻滅。
でも、不思議なほど読ませるものはあり、「あーどうせこういう展開なんだろうなぁ」と思いつつも読むのをやめられないのがちょっとくやしい。しかし基本的にいたちごっこストーリーなので、ストーリー展開や伏線の張り方は、クライマーズハイのほうが断然読ませる。

映画版の方がシンプルでかえってメッセージ性が高まってる感じがするのは、どうなんだろうか。伝えたいことが散在していて、振り上げた腕の収めどころがなくて、結局つまらない結論になってしまっている感じはぬぐえない。

オーロラを見に行く

研究フィールドの会合で相模原へ。
ひさしぶりの車なので、バッテリーのために少々吹かしぎみに16号を走る。

このフィールドのおかげで修論が書けたけれど、最近O先生の言うように「ライフワーク」になりつつある。
短期に成果を挙げるのではなく、二三年のスパンで物事が動いているし、それを参加者といっしょに確認できるのは何よりの「成果」なのかもしれない。
「あなたと一緒にやりたい」「ずっといて下さいね」と口々に言われるのは、臨床家としては複雑な思いがあるけれど、この言ってもらえる人たちがいなければ今の僕はないわけで、感謝の一言につきる。

13時過ぎに会合が終わり、様々懸案が頭を巡る。
まわりを見送ったあと、ひとりオーロラを見に行くことにする。

オーロラは博物館の地下でやっていた。
残念ながら南極は白夜だし、スウェーデンは夜が明けたばかりで「ライブ」ってのはイツワリありかな。
でも南極に行ってきたオーロラ研究の専門家ご夫妻の解説はわかりやすくてよかった。

では、いくつか学んだこと

1. オーロラはいつでも存在している
   オーロラは太陽の活動期の磁気嵐の時にしかないものかと思ったら、実際はいつでもあって周囲の明かりや太陽の活動の程度によってその変化があるみたい。
   
   
2. オーロラは帯じゃなくてわっか
   オーロラは帯状にあるように思ってたけど、じつは地球の極地を囲うように円になってるみたい。これはすごい。プラネテスのOPがけっこういい感じに表現されているみたい。
   
   
3. 太陽風自体がオーロラを起こすのではなく、太陽風と地球磁気圏の相互作用の結果だと言うこと
   まんぜんと太陽風があたって起きるもんだと思っていたけど、地球磁気圏に太陽風の電子があたって加速し、地球の大気にぶつかってネオンと同じ仕組みで光るってのはちょっと驚き。
   この点でオーロラ研究は地学的もあり天文学的でもある。それもまたおもしろい。
   主催してた学会が「地球電磁気・地球惑星圏学会」というのもうなずける。おもわず「おまえ、地球なのか宇宙なのかどっちやねん」って突っ込みたくなる。領域広すぎだし。
   

やっぱり天文学とか地学とかは面白い。
数学がからきしダメなので理系に走らなかったけど、生まれ変わったらやってみたい。会場で、質疑応答の時に手を上げようか迷っている、母親連れの小学生を見ているとそんな気持ちになりました。

メントス喰いたい

やじうまWatch経由で、この実験を知ったんだけど、メントスが日本にもあるメントスなのか
知りたくなって逃避をかねてネットする。こちらの動画がイチバン仕組みがわかりそう。

Fun With Mentos

雰囲気、日本のメントスと代わらなそう。
どういう仕組みでこうなるんだか知りたいけれど、ミントでよければFRISKでもいいんだろうか...


「EepyBird.com」には実験がたくさん載っています。こういうお馬鹿に時間と手間を惜しまない人って好きだなー。

Diet coke and Mentos expirement

知ってしまった以上、今後呑み会でメントス持ってるヤツには要注意だね。
そばで炭酸のたぐいは呑まないほうが身のためです。きっと。


追記
仕組みですが「医学都市伝説」Blog別館のこのエントリで発見。
ふーん、アラビアガムね。錠剤のコーティング剤なんだって。つるつる系の錠剤だったらいけるってことでしょうか。あとは水彩絵の具。アイスクリームにも入ってるみたいだけど、メロンソーダとかってどうなんだろう。

Vox移行試験期間中

mixiからVoxに移行試験中。とりあえず最新日記は読めるようになったみたい。
でも更新があやしい。日付順じゃなくて更新順になるみたい（あたりまえか...）

mixiからVoxへの移行でよくなったこと

1. 表現が容易にできるようになった。
   WYSIWIGエディタ付きだし、写真とかムービーとかを文中に挿入できるようになった。
   これは大きい。もちろん文字をボールドにしたりイタリックにもできる
   
   
2. コンテンツ管理が出来る
   正確な表現じゃないけれど友人登録している人のみ表示可能にしたり、だれでも読めるようにしたり、はたまたごく近しい人だけといった形で、写真もムービーも日記も制限できる。
   まぁドロドロな内容とかプライバシーに関わるようなものは、友人限定にしますわ。
   （すでに一部は公開範囲を友人にしています）
   
   
3. FlickrやAmazonとの連携が容易
   写真を上げているFlickrやAmazonのコンテンツを引っ張ってきてあげたりが簡単になった。おかげでブラウザによってはレイアウトが崩れる、やたらながいURLを日記に載せなくても済むし、リンクは文章に直接のせることもできるし。
   
   
4. 書き途中で閉じちゃっても途中から始められる
   最近よくあるんだけど半ば書いてから、途中から別のことを初めて思わずブラウザを終了しちゃって、おじゃんにしちゃうことがある。もちろん気づいたときにはもう書く気は失せちゃうしやめちゃう。
   そんなとき、Voxはその途中を保存しておいてくれている。これは便利。
   

一方で、mixiからVoxへの移行でわるくなったこと

1. コメントがVoxへ登録している人しかできない
   これはコメントの制限も出来るようにするためなんだろうけど、記事公開がパブリックだったらコメントもパブリックありにしたらよいのにとおもったり。
   
   
2. 小細工ができない
   GoogleAnalysticsとか仕込もうと思っても出来ない。ちょっとヘッダをいじりたかったり、フッタをいじりたかったりできないのは残念。アフィリエイトも個人名義はできないんだよね。
   
   
3. Safariから「書く」が出来ない
   Leopardで対応するみたいだけど、わざわざ書き込むのにFireFox使うのもめんどくさい。しかも2.0だと挙動がおかしい。
   

まぁしばらく使ってみて、飽きたら戻すかも。
とりあえずコメントだよなぁ...　コメントしたい方Voxに登録してみてください。うーん虫が良すぎる。