僕らは一つの施設にまとめられて、目的を達成するために進んでいたのだが、とある事情により施設ごと水の中へと入らなければならなかった。
看護婦たちは酸素ボンベをつけて、冷静に対応し続けていたけれど、なんの用意もしていなかった僕らは勢いに揉まれて、施設の外に吐き出されていくものや、ばらばらに水の中で溺れてしまうものやら。僕もその例に漏れず意識を失いそうになりながら水中をがむしゃらに泳ぎ、看護師に空気を求めたが、彼らは忙しく立ち回るばかりで相手にしてくれない。
僕は部屋を見回して、白い棚の上にある薬剤を見つける。もうろうとする中で、薬剤を混ぜるとわずかに泡が立ち、僕はそれを水ごと呑込むようにして吸い込む。それを見つけた他の者も水中をもどかしげにぎこちなく泳ぎながら近づいてくる。その気配を感じながら、1回では足りないので、2回目を行いできるだけ多くを呑込もうとする。
コメント