研究フィールドの会合で相模原へ。
ひさしぶりの車なので、バッテリーのために少々吹かしぎみに16号を走る。
このフィールドのおかげで修論が書けたけれど、最近O先生の言うように「ライフワーク」になりつつある。
短期に成果を挙げるのではなく、二三年のスパンで物事が動いているし、それを参加者といっしょに確認できるのは何よりの「成果」なのかもしれない。
「あなたと一緒にやりたい」「ずっといて下さいね」と口々に言われるのは、臨床家としては複雑な思いがあるけれど、この言ってもらえる人たちがいなければ今の僕はないわけで、感謝の一言につきる。
13時過ぎに会合が終わり、様々懸案が頭を巡る。
まわりを見送ったあと、ひとりオーロラを見に行くことにする。
オーロラは博物館の地下でやっていた。
残念ながら南極は白夜だし、スウェーデンは夜が明けたばかりで「ライブ」ってのはイツワリありかな。
でも南極に行ってきたオーロラ研究の専門家ご夫妻の解説はわかりやすくてよかった。
では、いくつか学んだこと
- オーロラはいつでも存在している
オーロラは太陽の活動期の磁気嵐の時にしかないものかと思ったら、実際はいつでもあって周囲の明かりや太陽の活動の程度によってその変化があるみたい。
- オーロラは帯じゃなくてわっか
オーロラは帯状にあるように思ってたけど、じつは地球の極地を囲うように円になってるみたい。これはすごい。プラネテスのOPがけっこういい感じに表現されているみたい。
- 太陽風自体がオーロラを起こすのではなく、太陽風と地球磁気圏の相互作用の結果だと言うこと
まんぜんと太陽風があたって起きるもんだと思っていたけど、地球磁気圏に太陽風の電子があたって加速し、地球の大気にぶつかってネオンと同じ仕組みで光るってのはちょっと驚き。
この点でオーロラ研究は地学的もあり天文学的でもある。それもまたおもしろい。
主催してた学会が「地球電磁気・地球惑星圏学会」というのもうなずける。おもわず「おまえ、地球なのか宇宙なのかどっちやねん」って突っ込みたくなる。領域広すぎだし。
やっぱり天文学とか地学とかは面白い。
数学がからきしダメなので理系に走らなかったけど、生まれ変わったらやってみたい。会場で、質疑応答の時に手を上げようか迷っている、母親連れの小学生を見ているとそんな気持ちになりました。
最近のコメント