学校で会議があるのだけれど、中々場所がわからず右往左往。駅を降りて商店街をあるき、ごみごみとした街の中にその学校はあった。市内でも最も大きいその学校に、関係者が一堂に会するのだ。
学校も大きいので、ぼくは学校の中でも迷う。小走りに焦っていると知り合いの先生にお会いしたり、案内の掲示を辿りながら、校舎の端にある教室に向かう。教室には6割方、関係者が埋まっていて、ぼくは恐縮しながら真ん中の列の後ろのほうに陣取る。そこには仲間がすでに座っていたから。ぼくは汗をかきながらいやいや参ったよなどと言っている。どどっと残りの人々が入ってくる。
その中には、ぼくの大嫌いな人間が交じっていて、ぼくは身体を固くする。しかもそいつはぼくの隣に座る始末だ。ぼくは一気に機嫌が悪くなる。
会議が始まる。互いに視線を交合わせない。体育祭の際に、誰が何奴の担当になるのかと言う相談。マラソンで外を走る時に、僕らも並走して行くらしい。正直、体力に自信がないのでそこまでできるのかどうか心配になる。
会議が終った後、掃除が始まる。生徒が掃除をするのだけれど、こいつらの仕方があまりにもひどく、今まで溜まっていた分一気に怒りが込み上げる。ぼくは怒鳴り散らしながら、掃除をしている。
すると、同僚が呼びに来る。あまりに怒鳴っているのを見るに見かねたのだろう。ぼくはばつが悪くなり、黙りながら廊下を歩く。大きな学校なので、ここにも相談室があるのだ。
相談室に入るとこどもがトランポリンに乗って遊んでいる。すこしだけ下肢の動きに違和感を感じる。ぼくはちらりとそれを見ながらバックオフィスに入ると、いかにもという感じの男性が姿勢を崩して座っている。どうやらぼくはこの人の面接をしないと行けない様子。アタマを切り替えて、相談に入る。
生育歴を少しずつ聞き出していくが、どうも父親はのらない。すると、同僚が現れて僕らを外に連れ出す。クルマに乗って、同僚とぼく、父母4人で移動する中で、同僚は父親に法被を見せる。すると父親はぱっと表情が明るくなって、歓喜する。母親にもそれを見せて喜んでいる姿を、同僚は横目で見ながらほくそ笑んでいる。ぼくはそのスキに入り込んでと思うのだけれど、上手く入り込めない。同僚は自分も法被を着て、その話しでひとしきり盛り上げる。ふと、子どもが待っていることに気づく。ぼくは最後にあれだけは質問しようとかまえて、相談室に戻る。
最近のコメント